十月のお手入れ
秋本番を迎え 気温、湿度共、低めで和楽器には安心な季節ですが、時々は入れ物(立箱、トランクケース)を陰干しをして乾いた風を入れたり空拭きをして下さい。お部屋の温度、湿度調整を常に心掛けましょう。日頃のお手入れはとても大切ですので下記の事を心掛けましょう。
- 三味線 三味線ケースや長袋から出してまめに乾拭きしましょう。 特に皮の周り(経口の部分)や出来れば胴掛けもはずして空拭きして下さい。 同時にケースの蓋をあけたり、立箱の中も乾いた風を入れ空拭きして下さい。 通常は、直射日光を避け、エアコンの冷気や暖房の 熱が直接あたらない状態で保管します。
- 象牙撥(長唄、津山)、べっ甲撥(津山、津軽、民謡)のお手入れ 撥入れケースから出して つや布巾や柔らかい布で、ていねいに拭いて下さい。 べっ甲製品には虫がつく場合がありますので撥入れに ナフタリンを入れておくと良いでしょう。
- 糸が当たる部分を〃耳〃といいますが使用頻度により 減って丸くなってきたり又は欠けても元の状態に修復は可能です。