見る、弾く、習う
LEARN
見る
琴の魅力を知る一番の近道は、実際に演奏を見聞きすることです。演奏会は、定期的に各地のホールで開催されています。特に首都圏では、琴や三味線を交えた邦楽器のリサイタルやライブ・コンサートが比較的多く行われています。無料の演奏会も多く、気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。なかなか直接見られる機会がないという方は、プロの演奏家や若手のアーティストの作品が収録されたCDをネットや店頭で入手されるのもよいでしょう。また、琴に対する造詣を楽しみながら深める上で、琴をモチーフに取り上げた絵画や映画を鑑賞するのもおすすめです。一例として、琴を題材とした絵画作品では、古くは源氏物語絵巻に収録される「橋姫」、鈴木春信の「琴路の落雁」などがあり、当時の文化・風俗を知る一助ともなります。
弾く
最近では琴も比較的手頃な値段で手に入るようになってきたことから、趣味や教養の一環としてご家庭でも始めやすくなってきました。琴を部屋などで弾く場合は床において、正座した状態で演奏しますが、正座が苦手な方や、床がフローリングなどの場合には、立奏台を使って椅子に座って練習する方法もあります。
琴の音階は現代の楽曲と古曲の楽曲では若干異なりますが、現代曲ではピアノやオルガンで用いられる平均律(1オクターブを均等に12等分した音)にほぼ対応しています。特定の和音を強調する響きを作るには、琴柱を動かして調弦します。ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドといった音の高さは、電子チューナーに合わせてご自身で行うことができます。演奏は、右手の親指、人差し指、中指の先に付けた爪で13本または17本の糸を、強弱や角度をつけてはじいたり、すくったりして行うことで、四季折々の季節感や想いを込めた多彩な表現を行うことができます。
習う
カルチャースクール、クラブ活動、家元、学校教育なでのレッスン
最初のうちは独習だけで上達するのはなかなか難しいかも知れません。そこで、カルチャースクールや会社の同好会・サークルなどを活用してみるのも手です。技術的な疑問をその場で解決でき、仲間と互いに触発しあえることで長続きできるメリットがあります。最近では小中学校の授業に取り入れられるようになっており、小さいお子さんも触れる機会が次第に増えてきました。
高校生・大学生ならば音楽学校や専門学校以外にも、クラブ活動などに参加するのもよいでしょう。琴のきちんとした手ほどきを受けるなら、先生のもとで、しっかり学ばれることをお奨めします