弾く
最近では琴も比較的手頃な値段で手に入るようになってきたことから、趣味や教養の一環としてご家庭でも始めやすくなってきました。琴を部屋などで弾く場合は床において、正座した状態で演奏しますが、正座が苦手な方や、床がフローリングなどの場合には、立奏台を使って椅子に座って練習する方法もあります。
琴の音階は現代の楽曲と古曲の楽曲では若干異なりますが、現代曲ではピアノやオルガンで用いられる平均律(1オクターブを均等に12等分した音)にほぼ対応しています。特定の和音を強調する響きを作るには、琴柱を動かして調弦します。ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドといった音の高さは、電子チューナーに合わせてご自身で行うことができます。演奏は、右手の親指、人差し指、中指の先に付けた爪で13本または17本の糸を、強弱や角度をつけてはじいたり、すくったりして行うことで、四季折々の季節感や想いを込めた多彩な表現を行うことができます。